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LIMEXで社内外に広がるサステナビリティ意識
ヒューリック株式会社は、不動産事業を中心に、オフィスビル、商業施設、ホテルなど幅広い事業を展開する総合不動産デベロッパーです。 サステナビリティを重視したマネジメントの実践を経営戦略の一つと位置づけ、脱炭素社会と循環型社会の実現に向けた取り組みを推進されています。同社は、2022年に環境負荷の低減を目指す取り組みとして、LIMEX製品*を導入。名刺や統合報告書など、身近なツールから環境配慮を進めることで、社外のステークホールダーに対してサステナビリティの取り組みを効果的に発信するとともに、社内におけるサステナビリティ意識の浸透を図っています。
* LIMEX製品:LIMEX素材 を使用し、製品全体で炭酸カルシウムなど無機物が50%以上(重量比)含まれる製品。
今回はヒューリック株式会社 執行役員/サステナビリティ部長 兼 広報・IR部長の成瀬さんに、LIMEX製品の導入に至った背景や導入後の効果について、お話を伺いました。
成瀬様: 弊社は、2050年までの環境長期ビジョンとして「脱炭素社会」と「循環型社会」の実現を掲げています。環境長期ビジョンの実現に向けて取り組みを進める中では全社的な推進体制と各部署間の連携に課題がありました。そこで、全社横断の組織であるサステナビリティ部を設立しました。
サステナビリティ部の重要な使命の1つに、サステナビリティを日常業務の一部として社員に浸透させることがあります。不動産業務に携わる社員にとって、サステナビリティは遠い存在に感じられることもありますが、私たちはそれを身近なこととして捉えてほしいと考え、日々業務に取り組んでいます。
環境長期ビジョン ロードマップ(https://www.hulic.co.jp/)
金融機関での勤務を経て、2019年11月ヒューリック株式会社へ入社。2020年4月、経営企画部サステナビリティ室長、2022年7月サステナビリティ部長を経て、2023年4月より執行役員サステナビリティ部長兼広報・IR部長(現職)。
成瀬様: LIMEXを知ったきっかけは、社内のCVC*のメンバーから「LIMEXというプラスチックや紙の代替品を作っている会社があり、環境配慮に繋がる素材だと思うので、サステナビリティ部で活用を検討しませんか?」と紹介されたことです。
* CVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル):事業会社が自己資金でファンドを組成し、主に未上場の新興企業(ベンチャー企業)に出資や支援を行う活動組織のこと。
弊社は当時から、サステナビリティを経営の柱の一つに据えていましたが、サステナビリティが社員にとって身近ではないという課題がありました。特に、循環型社会の実現に向けた取り組みは、「身近に実践できる」方法が乏しい状況でした。その中で、「何か具体的かつ分かりやすい形で取り組みを進められないか」という模索が続いていました。
そんな時にLIMEXの存在を知り、石灰石を主原料とすることで水資源や森林資源の利用を大幅に抑えられることに加えて、普段から使用している製品を置き換えることができることに魅力を感じ、社内の制作物である、名刺・統合報告書などでの採用の検討を開始しました。
成瀬様: 統合報告書については、最初はLIMEXの印刷特性や素材の厚みに関する懸念がありました。特に、厚さによる重量や持ち運びの負担が課題として挙がりました。
全体としても、新素材の導入によって想定していないトラブルが起きないかの不安も正直なところありました。
成瀬様: 統合報告書については、TBM社・印刷会社とも連携し、細かい検証を行なうことで課題を解決することができました。また、2024年の統合報告書では、新しい薄物の高隠蔽グレードのLIMEX Sheetをご提案いただき、従来使用していたものからほぼ半分の薄さとなり、冊子全体の厚みを大幅に改善することができました。実際、「ページ数を大幅に変更したのではないか」と言われるほど、見た目もスリムな仕上がりとなり、社内外から非常に好評をいただきました。
全体的な不安点については、2022年にご紹介いただいた際に、著名な企業でもLIMEXが導入*されていることを実際のサンプルとともに提示いただいたことで、「こうした企業が継続的に使用しているのであれば、私たちも安心して導入できるだろう」という思いに至りました。また御社から木目細かいサポートをいただけたことで、新素材導入の不安を解消することができました。
* 10,000以上の企業・自治体に導入実績あり(事業所登録数含む)
成瀬様: 初めての取り組みだったため、社内提案は慎重に行いました。特に、名刺については環境負荷低減を実現しながら、コストアップも一定程度におさまる点をわかりやすく伝えることを重視しました。御社には、提案資料の作成もサポートしていただき、スムーズに社内で合意を得ることができました。
成瀬様: 名刺は日常的に使用し、社員が社外の方に直接お渡しするツールです。名刺交換の場で「これは紙ではないんですよ」とお伝えすることで、自然とサステナビリティへの取り組みを話題にでき、自社の取り組みについてもお話しするきっかけになっています。また、日常的に触れるものからサステナビリティを感じられることで、社員の意識向上にも繋がっています。
統合報告書・株主通信は企業の「顔」ともいえる重要な存在です。最近は、株主優待など株主関係の書類を送付した際に、「リサイクル可能ですか?」といったご質問をいただくなど、株主の中にも環境意識の高い方が多くいらっしゃいます。今回LIMEXを採用することで、当社が掲げる環境配慮の姿勢を株主・投資家や取引先などの幅広いステークホールダーに具体的かつ明確に示すことができるようになりました。
成瀬様: LIMEXは、目に見える形でサステナビリティを推進できる非常に優れたツールだと考えています。LIMEXを導入することで、水資源や森林資源の保全など、私たちの取り組みがより多様になりました。 今後は製品の多様化に期待するとともに、使用後の統合報告書や名刺を回収して再製品化など、具体的な資源循環にも取り組んでいきたいと考えています。
ヒューリック株式会社では、名刺や統合報告書といった身近なツールをLIMEX製品に変えることで、社員一人ひとりのサステナビリティへの意識を高めるだけでなく、取引先や株主との対話に活用されています。引き続きTBMは、企業や団体、自治体による循環型社会の実現に向けた取り組みをサポートしてまいります。
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[ 事業者の方へ ]
事業系廃棄物として処分する場合は産業廃棄物として処理してください。LIMEX製品は可燃です。お住まいの自治体のルールに従い処理してください。
[ 一般消費者の方へ ]
LIMEX製品は可燃です。廃棄する場合は、お住まいの自治体のルールに従い処理してください。
*LIMEX製品は、古紙回収には混ぜないでください。さらに詳しい情報はこちらをご覧ください。
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