濵田様: 当部門では、「三井ガーデンホテルズ」「セレスティンホテルズ」「sequence」という3つのホテルブランドを展開しています。私が所属しているホテル・リゾート本部では、各ホテルのブランディングやPR活動を中心に、サステナビリティ推進にも力を入れて活動しています。近年はプラスチック使用量の削減に向けた取り組みが大きなテーマとなっており、ホテルチェーン全体で環境配慮施策の実施、環境配慮製品の採用を推進しています。

濵田様: 中長期的にお客様に選ばれ続けるホテルであるために、環境への配慮は欠かせない要素になっていると考えています。例えば、客室設置の飲料水はペットボトルではなくリサイクル素材の缶を使用するなど、身近な部分から取り組んでいます。

濵田様: 必要な分だけをお部屋にお持ちいただくアメニティバーの設置やアメニティ類の紙包材への切り替えなど、脱プラスチックへの取り組みを進める中で、使用しているアメニティ自体のプラスチック使用量の削減に取り組みたいと考えていました。そこで、お取引のある企業に相談したところ、ホテルで使用量が非常に多い袋アメニティで活用できる素材として、LIMEXをご紹介いただきました。

濵田様: まず、主原料である石灰石が環境配慮に繋がる素材だということを知り、興味を持ちました。また、LIMEXを使用することによる効果について、営業担当の方からプラスチック使用量の削減など定量的なデータをもとにしっかりご説明いただき、活用メリットを感じることができました。一方で、耐水性や透け感など今回の使用用途に合うかどうかなどの懸念があったため実物をお持ちいただき、手に取って確認させていただきました。

濵田様: 今回のアメニティ変更にあたり、価格、プラスチック削減への貢献、そしてユーザーの使いやすさの3点が大きな検討ポイントでした。価格については、他素材と比較しても、コストアップは許容範囲に収まるご提案でした。また、プラスチック削減への貢献について、バイオマスプラスチックなど他の素材とも比較しましたが、プラスチックの使用量を削減していくという弊社の方針合致するのはLIMEXだという話になりました。

濵田様: そうですね。大浴場バッグの検討では、先ほどお話ししたバイオマスプラスチックといった他素材に加えて、カゴや布素材など繰り返し使用するアイテムも選択肢に上がりました。しかし、LIMEXはコスト以外の観点でも、撥水性や折りたたみやすさに優れており、用途に合わせた総合的な使いやすさが決め手となりました。特に収納スペースが限られるホテルでは、折りたたんで小さく保管できる点は大きなメリットでした。

濵田様: 採用にあたって社内で合意を得るための準備を進めた際、御社の営業の方に手厚くサポートしていただき、より信頼できる会社だと感じることができました。また、すでに他の有名チェーンホテルでの採用実績をお持ちだったこともあり、安心して導入を進めることができました。

濵田様: 従業員からは、濡れた物を入れても問題ない耐水性や、折りたたみの容易さで収納場所に困らない点に一定数の評価があります。ホテル運営にあたって、スタッフが取り扱いやすいかという点も非常に重要なため、導入して良かったと感じております。また、導入製品で実際にLCA*を算出いただき、プラスチック使用量削減のリリースを発信することで、社内外からポジティブな声もいただきました。

*ライフサイクルアセスメント（LCA）：製品・サービスのライフサイクル全体またはその特定段階における環境影響を科学的かつ定量的に評価する手法

濵田様: 現時点では袋アメニティが中心ですが、ゴミ袋や掲示物、カップなど、ホテル内の他のプラスチック製品への置き換えも進めていきたいです。また、割れにくい花器などホテルで活用できる多様な製品展開にも期待しています。

濵田様: 非常に多用途に展開可能な素材だと感じています。今回はLIMEX Bagを導入しましたが、 LIMEXは他の製品への応用可能性が多いことに気付き、ますます期待が高まっています。サステナビリティの推進だけでなく、現場のニーズを満たす柔軟な製品展開に引き続き期待しています。