INTERVIEW

懸念していた耐久性をクリア。
環境負荷低減の見える化で取り組みの妥当性を発信。

  • 会社名株式会社アレフ(びっくりドンキー)
  • 業種飲食
  • 用途ゴミ袋、印刷物
  • URLアレフのSDGs
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【課題】
全社で掲げる、2030年までにCO₂排出量を2013年度比で46%以上削減、2050年にカーボンニュートラル達成に向けた具体的な取り組みを模索
コーポレートブック発行にあたり、従来の紙と比較して、長期に渡る使用に耐えられ、かつ製造時の水使用量が少ない新たな素材への切り替えを検討
【採用いただいた製品】
コーポレートブック
ゴミ袋(LimeAir Bag)
【効果】
コーポレートブック:水使用量を約17トン*低減、本ブックの製作においては、印刷物製作に関わる約1.9トンのCO₂排出量のカーボンオフセットを実現
ゴミ袋:年間で石油由来プラスチックの使用量を約27%、CO₂を含む温室効果ガス排出量を約23%*削減できる効果が見込まれます。

*TBM社による概算(原材料調達~焼却処分)。HDPE100%との比較。製造条件等によって変動の可能性あり。
参考値であり保証値ではありません。

株式会社アレフは、ハンバーグレストラン「びっくりドンキー」をはじめとしたレストラン事業などを展開する企業です。食を通じて心身を満たし笑顔溢れる体験を提供するとともに、SDGs達成への貢献を目指し、自社の行動指針・行動目標・行動計画を設定するなど、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを積極的に推進しています。

今回は、その取り組みの一つとして新たに導入いただいた「コーポレートブック」と「ゴミ袋」の導入背景やその効果についてお話を伺いました。

SDGsと連動した経営戦略

サステナビリティに関するミッションや、具体的な取り組み方針をお聞かせください。

アレフ様: 弊社はSDGs目標を2030年までの経営戦略に組み込み、「ポジティブ」「ネガティブ」「ニュートラル」の3つに分けて活動を展開しています。また、2030年までにCO₂排出量を2013年度比で46%以上削減、2050年にカーボンニュートラルの実現を目指しています。
当社が最初に行った実践的な取り組みは、1997年に生ごみ処理機を店舗に導入しリサイクルを開始したことです。また、ハンバーグディッシュなどで使用する木製皿は、傷が付いても廃棄せずにリユースするなど、2000年代初頭から資材廃棄量の削減に努めています。近年ではプラスチックごみの削減が世界的な目標となっているため、国の方針に合わせた取り組みにも力を入れています。

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SDGsレポート2024:https://www.aleph-inc.co.jp/_data/2024_aleph_sdgs_rep.pdf

水をほとんど使用しない新規性

LIMEXを導入したきっかけを教えてください。

アレフ様: 弊社が2020年頃に紙やプラスチックの代替素材を探していた際、石灰石を主原料とするLIMEXを知り、注目いたしました。名刺での採用事例を多く見かけるようになったこと、そしてFSC認証紙や再生材といった既存の選択肢にはない水使用量の少なさという点に新規性や希少性を感じたからです。*

*LIMEX Sheetは普通紙と比較し、製造時に必要とされる水資源をほぼ使用せず、製品の原料に木材パルプを使用しないため、森林資源の保全にも貢献できます。また、PPやPETシートと比較し、CO₂を含む温室効果ガスと石油由来プラスチック使用量を削減することが可能です。

懸念していた耐久性も問題なし

ゴミ袋を導入される際、どのように検討を進めたか、またその際に検討したポイントについて教えてください。

アレフ様: 素材の耐久性やコスト、オペレーションに与える影響などを社内で検討しました。当初は従来製品と比べて耐久性が懸念されましたが、実験店舗で検証を重ねた結果、問題なく使用可能と判断いたしました。全国の店舗に導入している現在も、オペレーション上の問題はなく使用できています。

コーポレートブックとしてもLIMEXを導入いただきましたが、その経緯や評価ポイントについても教えてください。

アレフ様: 会社案内冊子を全面刷新するにあたり、単なる情報伝達の手段としてだけでなく「素材」そのものにもこだわりたいと考えました。耐久性や手触り、破れにくさなどを重視した結果、導入を決めました。FSC認証ミックス紙とのコスト差も許容範囲内であり、長期的な視点で見てもメリットが大きいと判断しました。

導入の絶対条件だった安定供給

最終的にLIMEXを導入される際、社内で特に重視したポイントは何でしょうか。

アレフ様: 新製品の導入となるポイントは、品質に加え、安定した供給が可能な生産体制です。その点については、十分な供給体制が確立されていると判断して導入を決定しました。

また、廃棄する際、ごみ袋の材質が各自治体の回収ルールに適合するかどうかを確認する必要がありましたが、御社からご提供いただいた資料により、安心して使用できることを理解しました。

*指定袋の無い自治体では、一般的に「透明」か「半透明」のごみ袋の指定がある場合がございます。LimeAir Bagは、一般的なHDPE100%(半透明)と比較しても同等の不透明度を有しています。

効果の可視化で、取り組みの価値と意義を発信。環境対応を伝えるコミュニケーションツールに

リリースでは環境への取り組みを数値を用いながら定量的に発信されています。その点は社内でどのように評価されていますか。

アレフ様: 弊社の企業使命である「自然を大切にする事業展開」を具現化するには、客観的な共通評価基準を用いることが重要だと考えています。LCA(ライフサイクルアセスメント)を用いて、環境負荷の低減効果を可視化する意義は大きいと思います。昨今、環境問題への取り組みを発信する際、「グリーンウォッシュ」と批判されるリスクも指摘されています。しかし、客観的なデータがあれば、取り組みの妥当性や根拠を社内外に示しやすくなると感じています。

製品の導入後、実際にご使用いただいた従業員や取引先などからは、どのような反応がありましたか。

アレフ様: コーポレートブックをお渡しした際、従来の紙とは全く異なる触感に気づかれる方がいらっしゃいます。裏表紙のLIMEXの説明に目が留まり、「紙とは違う感触で面白い」といったポジティブなご意見をいただくこともございます。

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新たな分野への展開を検討

今後、LIMEXをどのように活用していきたいとお考えですか。

アレフ様: 現在はコーポレートブックとゴミ袋に本素材を採用していますが、調理器具や備品など、他の用途への応用にも大きな可能性があると感じています。例えば、電子レンジ対応の容器や高い耐久性が求められるプラスチック製品など、現場のニーズに応える可能性について、現在模索を進めている段階です。

びっくりドンキーをはじめ様々なレストラン事業を展開する株式会社アレフでは、サステナビリティを経営戦略に組み込み、店舗オペレーションからコーポレートツールまで幅広い領域で環境配慮を推進されています。今後もTBMは、飲食業界で社会のサステナビリティを推進する株式会社アレフ様の取り組みをサポートしてまいります。

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[ 事業者の方へ ]
事業系廃棄物として処分する場合は産業廃棄物として処理してください。LIMEX製品は可燃です。お住まいの自治体のルールに従い処理してください。

[ 一般消費者の方へ ]
LIMEX製品は可燃です。廃棄する場合は、お住まいの自治体のルールに従い処理してください。

*LIMEX製品は、古紙回収には混ぜないでください。さらに詳しい情報はこちらをご覧ください。

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